雀林地区 法用寺の仁王門には、藁で作った蛇が祀られています。

毎年1月7日の朝、この蛇をおろし、小中学生が中心になってこれを担いで「年始のあいさつ」に集落を回ります。
明治の初め頃から続く、全国でも珍しい正月行事で、町指定重要無形民俗文化財になっています。
水不足に悩んでいたこの地区では、法用寺境内の山すそに水の神様である五龍王を祀った龍蔵権現(現在の意加美神社)を参拝する習わしがあり、村人が神社まで参拝に行く事が困難であったため、ご神体である龍を模った蛇が戸々を廻り、「蛇が御年始に来ました」と訪問するようになったそうです。
訪問を受けた家では子どもたちに寸志を渡し、へびに頭を噛んでもらい、無病息災を祈願します。
13才の男子が一番大将、以下7才迄が担ぎ手になり、かつては50人以上いたそうですが、少子化の近年は蛇のサイズも少し小さめになりました。

 

子どもたちが御年始に出発すると、保存会のみなさんが、前日までに用意した藁で新しい蛇を作ります。

蛇は雄、雌と一年おきに交互に作られ、北を流れる谷川へ頭を向けるように山門に掲げます。
古い蛇は1月15日の歳の神でお焚き上げします。
各戸を廻り終わると大人たちによって作られた新しい年の蛇が仁王門にかかげられ、ねぎらいをすることになっています。
蛇の御年始は子どもたちが中心の行事であり、お金の管理も含め、責任感や自立心が培われていくのです。


 

 

2021年撮影の動画です。

法用寺は会津で二番目に古い寺院です。養老4年(702)年、徳道上人による開基と言われています。その後火災での焼失を徳一法師が現在の地に再興したと言います。境内には、木造金剛力士像や虎の尾桜などの他、会津最古の厨子や室町時代の銅鐘など多くの文化財を有しています。

雀林集落の総鎮守にもご参拝ください。石段を登ると三重塔と田園風景が望めます。

その昔、水不足に困って、水の神様として龍蔵神社(現在の意加美神社)に五龍王神を祀りました。
現在、法用寺の観音堂の左脇から裏山を少し登ったところに社がありますが、裏山のさらに奥に位置する古潟沼(蓋沼森林公園)は、以前は里の田畑を潤す水源であり、かんばつ時には雨乞いをした沼です。龍蔵神社は、この水源の沼・水の神として祀られたと思われます。
現在法用寺の敷地内にある池は、古潟沼の水位に合わせて水面が上下するという言い伝えもあるとか…
お札と御朱印は無人販売していますので、料金はお堂内の賽銭箱に投げ入れてください。

 

意加美神社の御神体は五龍王神が奉納されています。祭礼は10月29日です。
無畏十力吼(むいじゅうりきく) 白帝大神龍王
無量力吼(むりょうりょくく)  赤帝大神龍王
龍王吼(りゅうおうく)     青帝大神龍王
金剛吼(こんごうく)      黄帝大神龍王
雷電吼(らいでんく)      黒帝大神龍王